ワンピース航海記録 | 漫画と映画の感想と考察

ワンピースの過去話から最新話の漫画を中心に、映画から小説など隅々まで感想と考察を熱く濃く深く書いています。

2018年のワンピース 個人的名シーンで今年をスタート!

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 去年はワンピース連載が20周年ということで、様々なイベントや特別企画がありました。ワンピースマガジンにエピソードオブ東の海、京都でのイベントや歌舞伎、ゲームの新作についてなど、本当に中身の濃いワンピースの年でした。

 

 そんな2017年も終わり、今年は2018年。

 せっかく連載20周年という節目も終えたので、ワンピースの個人的な名シーントップ10をランキングにしました!

 ベターですが、いい加減やっておかなければ!

 初めに

 まず今回のランキングですが、「感動」に重きを置いた内容となっています。迫力や衝撃、興奮するような趣向とは違います。

 そして個人的に感動したものなので、かなり「主観的」です。私の好みがバリバリ入っているので、これが入っていないのは納得できないこともあるかもしれません。

 この二つをご了承ください。それではどうぞ!

第10位 ベラミーの覚悟

 「お前がもしパンチの打ち方を知ってんならなァ!!!」

 (ありがとよ・・・!!“友達”と呼んでくれて)

 

 ドレスローザ編で、ルフィとベラミーが戦った場面です。

 ドレスローザ編の感動シーンはコラさんの別れやキュロスとレベッカの関係など多いですが、私は特にこれが好きですね。

 

 戦っている間のやりとりがお互い「男」として覚悟がにじみ出ています。2年前のジャヤではルフィをあざ笑い、バカにしていた男が、再び会いまみえた時、自分のふがいなさを自覚し覚悟を持って筋を通そうとしていることにグッときました。

 当時ただの嫌な海賊が、ここまで誇りを持った海賊になるとは誰が思ったか。辛酸を舐め尽くし、未だに下の位置にいる男の最後の意地といったところでしょう。

 

 また演出が憎いですね。2年前同様、「パンチの打ち方」という言葉を使って、その上で再び顔面への一撃で沈められる・・・。

 しかしこの流れがジャヤでの戦いどころか喧嘩、小競り合いにも満たないような内容とは違い、男同士の決闘というのにふさわしいほど意味ある濃いものになっています。

 

 別にベラミーがものすごく好きとかは無かったのですが、読んでいて感じたことない感動が胸に突き刺さったのです。

 ただこの話、リアルタイムでやっていた時、賛否両論でした。当時ドレスローザ編が長かったとよく言われるから、蛇足に思われたのかも。

 

第9位 タイガー涙の訴え

 「おれはもう・・・!!!人間を・・・!!!愛せねェ・・・!!!」

 

 魚人島編の過去で、フィッシャー・タイガーが輸血に人間の血を拒む場面です。

 輸血しないと死んでしまうという危険な状態にもかかわらず、かつて奴隷だった男は自らの体に人間の血を入れることを意地でも許しませんでした。

 しかし自分の心にいる「鬼」がそれを許さないものの、コアラのような次世代の子ども達に憎しみを残さないためにも、魚人島には何も伝えないことを船員と約束し、息を引き取りました。

 

 この行動、そしてオトヒメの暗殺の二つが、後にアーロンやホーディの凶行に繋がると感慨深いものがありました。単純な感動ではなく、いろいろ考えさせられる内容だと思います。

 そして新魚人海賊団と戦いを終えたルフィの輸血にジンベエが血を分ける場面が、こことの比較でようやく次世代に繋がったという印象を持たせてくれたと思います。

 

 魚人島編はかなり叩かれることが多いですが、取り扱うテーマが特殊すぎたのが理由だと私は思います。

 漫画なので楽しめればそれでいいのですが、こういう考えるきっかえになるものも必要なのでは?特にワンピースくらいのビッグネームならね!

 

第8位 ロビンの想い

「生ぎたいっ!!!!」

 

 エニエス・ロビー編でルフィの呼びかけにロビンが応答する場面。言わずと知れた名場面のひとつです。

 バスターコールにより故郷を焼かれ、母や尊敬する研究者たちを葬られ、そして心許せるサウロまでも失ったロビンがもっとも恐れたのは、信頼し心許せるルフィ達に見捨てられるかもしれないということ。

 しかしそれを知ったルフィ達は退くどころか、事実上世界政府に喧嘩を売ります。まさに何があっても、ロビンを見捨てないと宣言したようなものです。

 

 そこからルフィの呼びかけに、ロビンがずっと心の中で思っていた本音をぶちまけたセリフ。素晴らしいやりとりではないか!

 仲間の絆の固さがしっかり描写されています。オハラを出た後、誰も信用できない状況で、仲間たちは裏切らないという証明を見せられたら・・・そりゃ、涙も出ますよ。

 

 エニエス・ロビー編は面白かったな・・・。それぞれの敵に一味が立ち向かっていく感じがたまらなかったです。

 

第7位 メリー号の別れ

「今まで大切にしてくれてどうもありがとう」

 続けてエニエス・ロビー編から、締めといえるメリー号との別れのシーンです。

 逃げ場もなく追い詰められていく中、メリー号の助けにより窮地を脱出したルフィ達。

 メリーに感謝しますが、道中で限界が来て竜骨がボッキリと折れてしまいます。そしてアイスバーグの提案により、ルフィ達はメリー号を最後の時を見送ることに・・・。

 

 これまで当然のようにいたメリー号が完全に退場するというのは、当時衝撃でした。

 なによりもメリー号が、ルフィ達へ向けた最後の言葉が謝罪と感謝というのは、涙ものです。この船も仲間として大きな絆が結ばれていた証拠ですね。

 メリー号の活躍があったからこそ、意志を受け継いだサニー号の魅力が際立つものです。

 しかし船がしゃべるとか、冷静に考えればホラー現象以外の何物でもないな・・・。

 

第6位 ヒルルクの最後

「まったく!!!!いい人生だった!!!!」

 

 ドラム王国編の過去、チョッパーの恩師であるヒルルクの最後です。

 ワポルの策略にハマってしまったヒルルクですが、彼はむしろ病人がいるというのが嘘でよかったと安堵。そこからの人の死の語りと、最後の言葉が胸に突き刺さります。

 ヤブ医者でありながら、医者としての「助けたい」という心構えをつき通した男の死に様は本当にお見事でした。

 彼の死に様は当初ワポル側であったドルトンやイッシ―20の心を突き動かしたほどです。

 

 またチョッパーのくれた優しさでは死なないという意地、そして「この世に治せない病気はない」という信念を惜しみなく見せてくれました。

 特に信念はチョッパーへ受け継がれ、彼の夢にまで繋がる・・・。まさに「人に忘れられず」に受け継ぐものさえいれば、想いは死ぬ事がないでしょう。

 

 じつはこの過去話、私が子どもの時はピンと来ない内容でした。というのもここで出る名言の「人に忘れられた時さ・・・!!!」というのが、よくわかっていなかったんです。

 私は感性が未熟だったのだろうか・・・?

 

第5位 サンジの旅立ち

「・・・長い間!!!くそお世話になりました!!!」

 

 バラティエ編の最後、サンジがルフィと共に旅立つ際に、ゼフへ向けたセリフです。

 最初はそのまま何も言わず去ろうとするサンジですが、後ろからゼフが親として見送りの一言。その瞬間、彼も押さえていた感情が吹き出し、ゼフへの惜しみない感謝とコックの仲間たちへの涙の別れをぶちまけます。

 

 探せばありそうな別れの展開。しかしここの最大の魅力は、短いながらも素直な言葉を互いに口にしていることだと思います。ゼフの「風邪ひくなよ」とかそうですね。

 またそのやりとりだけで、粗暴な面がクローズアップされていたサンジ、ゼフ、コックたちに熱い絆があることを実感させられました。パティとカルネとかまで涙流しながら寂しいと言っていたのが、グッときました。

 

 あとやっぱり読み返しだと、より感動しますね。だってジェルマのことを思えば、彼らは本当の家族じゃないか・・・!

 ここ1,2年で何回も読み返していますが、そのたびに泣いてる気がする・・・。BGMも合わせているからだろうけどね!

 

第4位 ノーランドとカルガラの約束

「鐘を鳴らして君を待つ!!!!」

 

 空島編の回想でノーランドとカルガラの別れのシーンです。

 冒険家ノーランドと、シャンドラの戦士カルガラ。お互い衝突したり、誤解したりしましたが、別れ際に再会することを約束した名場面です。ノーランドを島に導く要因となった黄金の鐘の音と共に・・・!

 

 この回想は全体を通して、素晴らしいと思いました。冒険のワクワク感や伝統への葛藤、苦しみ、そして友情・・・話数はある程度長かったですが、その短さでここまで魅せる回想話は凄いの一言に尽きます。

 そして二人の最後がまた胸を締め付けるんだ・・・!

 

 ルフィ達が一切絡まないような過去話なのに、ボロ泣きした思い出があります。これは演出に話数を使ったのと、このノーランドとカルガラの作り込まれたキャラの魅力が大きいと思います。

 王道少年漫画は、ちょっとしたキャラにも何かしらの魅力を与えてくれるのが素晴らしいと思います。ここ最近のいろんな冒険ものとか見ていると、どうも魅力的なキャラが少な・・・ゲフンゲフン!

 

第3位 ルフィVSサンジ

「お前がいねェと・・・!!おれは海賊王になれねェ!!!!」

 

 ホールケーキアイランド編のルフィとサンジの対決です。

 多くの想いを抱え込み、苦悩するサンジがヴィンスモーク家としてルフィの前に立ちはばかり対決!

 攻撃するサンジに、まったく反撃しないルフィはやられますが、その後に立ち上がり去っていくサンジにかけた言葉が、彼への理解と信頼でした。

 ジェルマ、ビッグ・マム海賊団、両腕の爆弾、麦わらの一味、そして大恩人のゼフと背負い込みすぎて苦悩するサンジと、最後まで彼を信じて自分を通すルフィの対比がまたいい感じです。

 

 どれだけ自分が蹴られても、本当に苦しいのはサンジ自身であることを理解したうえで、海賊王を目指すのに彼が必要だというルフィには、とても大きな器を見ました。

 決闘という意味では、肩透かしを食らった人も多いと思いますが、ルフィの言葉がそれを払拭させるほど漢気に溢れています。

 

 ちなみにこの場面、去年のアニメで一時間スペシャルをやっていました。田中さんの力強さと平田さんの必死さあふれる演技がすごかったですね。私が住んでいる場所は、スペシャルで放送されなかったけど(泣)

 

第2位 白ひげ、死す

「“ひとつなぎの大秘宝”は実在する!!!」

 

 頂上戦争編での白ひげの最後です。

 エースの救出に失敗した中、そこに現れたのは黒ひげ海賊団。白ひげは彼と対峙し、追い詰めていきますが、戦いで負傷した体に黒ひげ海賊団の猛攻を喰らって、死んでいきます。

 しかしその死に様は、愛する家族たちを守るため、助けるために一歩も退かず、無数の傷があるものの、背中には逃げ傷がないという見事なものでした。

 その雄々しさや立ったまま亡くなっていたことから、弁慶を彷彿させますね。

 

 彼が活躍したのはこの頂上戦争だけなのですが、その中で化け物じみた実力、船長としての器の大きさ、海賊としての仁義と余すことなく魅力を発揮していました。だからこそ死に様に心打たれたのだと思っています。

 特に彼が最も欲しかったものが「家族」であることが明かされ、船員たちもその想いに応えるように、彼を「親父」と慕うことに、固い絆と結束を感じました。

 

 また死に際には、上記のセリフを述べ、大海賊時代にさらなる影響を与えました。

 海賊王ゴールド・ロジャーが「時代を始めた男」と評されるのならば、白ひげは「時代を激化させた男」として同格と扱っていいでしょう。

 

 個人的には、エースの死以上に泣いてしまいました。というか、リアルタイムでエースの死を見た時、悲しいというよりも「え?エース死ぬの?」という驚きと戸惑いの気持ちだったんです。

 だからいまだにエースの死で、そこまで感動する人の気持ちがわからない・・・。

 

第1位 仲間のしるし

「これから何が起こっても左腕のこれが仲間の印(しるし)だ」

 

 アラバスタ編ラストのビビとの別れです。

 ビビが涙ながらに仲間への想いをはせますが、受け答えては海賊の仲間と思われてしまう状況。これから王女として生きていくビビのためにも、静かに別れるルフィ達ですが、その腕に印された✖を見せて、いつまでも仲間であることを示します。

 

 カタクナはワンピースの中でも特にアラバスタ編が好きなのですが、この場面は、単純に演出がずるい!最初、ボンクレ―のマネマネ対策に用意していた印を、このように使うとは誰が予想したでしょうか!

 カタクナは当時これを漫画で読んで泣き、その後アニメで見て泣き、ゲームなどでも泣くようになりました。

 特にアニメではここでウィーアーが流れ始めるのに、一つの区切りとしての演出が光ります。個人的にはエピソードオブアラバスタの主題歌や、最初のエンディング「memories」を流すのもいいかも。

 

 そういえばビビって、もともとはただのわき役の予定だったらしいですね。

 そこから古参ファンに根強い人気を誇るアラバスタ編に繋げて、感動させてくると思うと、やはり尾田先生の手腕は天才的だと思います。当時の担当編集さんにも拍手したいですね。

 

終わりに

 ということで、私的なワンピースの名シーンをランキングつけしました。バトルやサプライズなどに比重を置くと、また少し変わっていきますが、感動に重きを置くとしたらこんな感じです。

 

 これを妹に言ったら、「わからなくもないが、場違い感があるものがいくつかある」と言われました。

 まあ、この手の論争で全員が納得するなど不可能なので、しょうがないよね。

 

 2018年になっても、まだまだ続くワンピース。尾田先生なら、今後も多くの名場面を生み出してくれると思います。

 さあ今後も世界に向けて、頑張ってくれ!尾田先生!!(←何様だ)