ワンピース航海記録 | 新刊/考察/感想/漫画/アニメ/映画

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第866話「NATURAL BORN DESTROYER」 おれは人間をやめるぞ!

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 866話の感想です。表紙連載は「ブルジョア王国王子キャベンディッシュの人気がありすぎて国内の年頃の娘が誰一人結婚しない事件」。彼が王子だったことにも驚きましたが、それ以上に事件の内容に驚きます。ハクバが事件起こさなくても王国出る必要があったんじゃ・・・。背表紙は「エース登場」。休載した先週はルフィがチョッパーを仲間に引き入れる場面です。

 

 63年前のエルバフの海岸、そこには1組の夫婦とその子供・・・当時5歳のシャーロット・リンリンがいます。夫婦は仕事があるとウソをつき、リンリンをそこへ置き去りにしていきます。
 場面は変わりそこからさらに昔、世界から恐れられていた巨兵海賊団の残党が海軍に捕まり、処刑されそうでした。そこに一人のシスターが現れ、海兵たちを説得します。やがてマザー・カルメルとして彼女は、身分種族問わずに行くあてのない子供を受け入れる「羊の家」を作ります。そしてリンリンもそこへ受け入れられますが・・・。

 
 今回からビッグ・マムの回想話となります。彼女の出生、カルメルについてなど多くのことが判明しますが、最も注目すべきはリンリンの恐ろしさ。回想のたった1話で彼女が四皇として申し分ないことがわかると言ってもいいのではないでしょうか。


 さらに初めてエルバフに焦点が当てられます。新たな巨人から懐かしのキャラまで出てきますね。しかし昔からルフィ達が行きたがっていた場所でもあるので、回想だけで終わらせて欲しくはないところです。


 今回エルバフの風習として、「冬至祭」というものがあることがわかります。太陽の死と復活のお祭りだそうで、その前の12日間断食します。そして断食前には「セムラ」と呼ばれるお菓子を食べます。このお菓子は実際にあり、スウェーデンの伝統菓子でこちらも断食に食べるようです。しかしこの風習が悪夢を呼ぶことになるとは・・・。

登場キャラ

・リンリン
 今回のメインキャラ。幼い頃のビッグ・マムです。当時5歳の人間ですが、その体のサイズは巨人族の子どもと同じくらいのサイズであり、故郷で何らかの被害を出し羊の家に預けられます。この頃からお菓子が大好きなようです。
 その後は子ども達にビビられたりしながらも、自分と同じサイズの巨人族の環境や自分を理解してくれるカルメルがいたりと、幸せそうです。
 しかしラストは食いわずらいの暴走により、なんと巨人族の村一つを壊滅させます。
 驚くべきはそのパワー。クマを一撃で殺したり、巨人族を子どもの骨を何本も折ったりと、化け物じみた腕力を見せつけます。
 そしてもっと恐ろしいのはその人間性。純粋で優しい面こそあるもの、子どもなりの無知と本能的な欲望は、悪魔のような凶暴性に繋がっている印象を受けました。セムラを食べているときなんて、その美味しさに我を忘れてがっついていました。そしてセムラを求める暴走により、鍛えられた戦士がいる巨人族の村をたった一人で壊滅させます。まさに生まれながらの破壊者と言えるでしょう。
 さてこれで巨人族との大きな因縁、カルメルとの関係性もわかりましたが、まだ前回のラストに言ってたような支配欲は垣間見れません。さすがにまだソルソルの実も食べていないと思いますし、もしかすると最初の夫とかも関係するのでしょうか?
 それにしても、強さを感じないと散々言われてきたマムですが、5歳の回想だけで一気にその強さを見せつけました。カイドウや白ひげは納得ですが、シャンクスはよくこのレベルに並べたな。

・マザー・カルメル
 今回のメインキャラその2です。タバコをくわえたシスター姿の女性です。昔シスター・カルメルと呼ばれていた頃に巨兵海賊団残党の処刑に乱入し、海兵たちを説得、その後は「聖母(マザー)」と呼ばれ、身分種族問わずに行くあてのない子供を受け入れる「羊の家」をエルバフに作り、巨人族と人間との友好の懸け橋となります。実際エルバフでは、巨人族と仲良さそうでしたね。
 リンリンと出会ったのは、それから37年後。様々な身分、人種の子供を受け入れているカルメルは、例外なくリンリンにも優しく接してあげています。結果的にそれがリンリンからの信頼を得る形になりました。しかし同時にリンリンの恐ろしさにも気づいていたような気がします。とは言え彼女の場合はそれを責めるのではなく、むしろその優しさに目を向けていたような感じでしたね。「略奪より交易」と説いてたくらいの人だしな。断食中もリンリンのことをなだめていましたが、ラストにはリンリンの暴走を目の当たりにする形になりました。
 個人的にはマザーと呼ばれる彼女ですら、リンリンは手に余る存在だと思いましたね。彼女の責任とは言い難い気がします。この後彼女がどのようにリンリンのもとから、姿を消すのかが気になりますね。
 それにしてもシスター時代のカルメル、美人ですね。リンリンにあったのが80歳で、それから37年前だから43歳ですか・・・。ウソだろ!?

・ゲルズ
 リンリンと遊んでいた(?)女の子です。大きさ的に巨人族でしょうか。リンリンにはビビってこそいましたが、断食やセムラのことを教えたり、話している様子からするといい友人だったのでしょう。この子は今どうしているのかも気になります。

・羊の家の子ども達
 カルメルに受け入れられた子供たちです。手長族に魚人、国を追われた王子や奴隷にされかけた子どもなど多種多様なメンバーです。どことなく意地悪そうな表情の子が多いですが、マムの方があれだしな・・・。

・ヨルル&ヤルル
 元巨兵海賊団船長であり、巨人族の英雄です。ヨルルが344歳で、ヤルルが345歳であり世界最高齢の戦士だそうです。異名は「滝ひげのヨルル」、「山ひげのヤルル」。
 マザー・カルメルや羊の家の子ども達とも有効的でした。
 ラストはヨルルが大暴れしたマムに剣を振り下ろします。マムの方がヤバそうに見えるためか、勝てそうな気がしません・・・。この人も凄いはずなんだが・・・。

・カーシー&オイモ
 元巨兵海賊団の2人です。後にエニエス・ロビーで門番になる2人ですね。ドリー、ブロギーが決闘を始めてから50年後に探しに行ったとウソップに言ってたので、この頃はまだエルバフにいました。
 カーシーとかリンリンと会話までしてます。彼らは四皇となったリンリンをどう思っているのでしょうか?

・ハイルディン
 村で特訓をしている巨人族の男の子です。後にルフィの傘下に入る海賊ですね。確か彼の年齢は81歳だったので、この当時は18歳ですね。巨兵海賊団が復活した時に備え特訓したり、ヨルルとヤルルに憧れたりと、夢を追う青年という感じでした。女の子から暴れん坊って言われてたけど(笑)
 特訓相手はライディーンと呼ばれてました。彼の父親でしょうか?

個人的名シーン&名セリフ

・カルメル「この世のあらゆる種族が手を取り笑いあえる世界へ!!」
 巨人を処刑する海兵に説得したカルメルのセリフの一部です。巨人を処刑すればエルバフの巨人が報復に来ると考えたりと、おそらく彼女は本当の意味で人を差別しない人物だったのでしょう。だからこそリンリンに対しても、真剣に向き合い許していたのだと思います。
 ところでこの考えはマム自身も持ってましたね。万国でも多くの種族が住んでいました。しかしカルメルの思想とは若干違う気がするんですよね。これはなんか嫌な予感が・・・。

・リンリン「まてーまてー」
 ゲルズ「きゃー!!リンリンに殺されるーーっ!!」
 リンリンとゲルズが追いかけっこしていた場面です。本当にこんな日が続いてたら、あんなことにもならなかっただろうに・・・。

・ヨルル「カルメルすまんな こやつは子供の姿を借りた悪神じゃ!!!」
 ラストに村を壊滅させたリンリンに向かって、剣を振り下ろした際のヨルルのセリフです。このセリフがリンリンについて、あまりにも的を射たものだと思います。将来の四皇は5歳の時点で、その恐ろしさを前面に出していましたね。ヨルルを前にしても「セムラ」としか言わないし・・・。