ワンピース航海記録 | 漫画と映画の感想と考察

ワンピースの過去話から最新話の漫画を中心に、映画から小説など隅々まで感想と考察を熱く濃く深く書いています。

第68話「4人目」 くそお世話になりました!!!

 68話の感想です。

 表紙連載は「不審なパーツ」です。いまだにパーツはバラバラでまとまっていないので知らない人達からすれば、なんだこれは?という印象ですよね。私だとパーツとすら思わないかもしれません。

 クリーク海賊団との戦いも終わり、食事をとるルフィとバラティエのみんな。そんな中、サンジの思いを知るゼフ達は芝居を打ち・・・

 最後まで口が悪い

「いやだ」

 冒頭、いきなりゼフの前回の頼みを断るルフィ。驚くコックたちですが、ルフィは別にサンジを連れて行きたくないわけではありません。あくまでサンジの意志で来てほしいのです。これにはゼフ達も納得ですが、サンジのような人物が自分から行くなどと言うとは思えません。

 

 一方、外ではサンジが一服中。すると海の方から何かが凄い速度で泳いできて、そのままジャンプしてサンジに激突しました。扉を突き破ってまで突撃したのは、なんと人魚・・・ではなく、下半身をパンサメに噛まれたヨサクでした。

 ヨサクを助けて事情を聴くと、ナミの目的地が判明したようです。詳しい話はあとでするとのことで、すぐにでも出発の準備を始めようとするルフィですが、サンジが呼び止めます。

 

「つきあおうじゃねェか“海賊王への航路(みち)” バカげた夢はお互い様だ おれはおれの目的のためにだ」

 なんとサンジ、自分から仲間になることを口にします。もちろん、外でルフィとゼフ達の会話を聞いていたからですね。

 サンジは声が筒抜けだったことを皆に明かすと、ゼフにそこまで追い出したかったのだと最後まで口が悪い始末です。そんなサンジに売り言葉に買い言葉のように返すゼフ。お互いの本心はわかっているんだがねぇ。

旅立つ言葉

 ルフィとヨサクが準備を進める中、さっさと荷物をまとめたサンジは誰もいないホールで、ひとりタバコをふかしています。

 思い出すのはゼフとこのバラティエの思い出。九死に一生を得た孤島の生活の後、手に入れた宝を使って赤字ながらも作ったのがこの海上レストラン「バラティエ」です。ゼフから認められたくて大人らしさを見せるタバコを吸ったり、ただのヤクザにしか見えないパティとカルネがクソコック募集を見て訪ねてきたりと、多くのことがありました。

 ゼフに蹴られて鍛えられ、海賊相手にしてきたりと、コックとしても大人としても鍛え上げられてきたサンジ。そしてゼフも同じように思い出しており・・・。

 

 ルフィとヨサクが船に乗ってすぐにでも出航できる状態になり、サンジも船に向かいます。するといきなり後ろから巨大スプーンを持ったパティとカルネが!

「積年の恨みだ!!」

「覚悟しろサンジ!!!」

 一コマであっさり返り討ちにされました(笑)

 

 歩を進め、別れの言葉もなく立ち去ろうとするサンジでしたが、今度は最上階から見ていたゼフが彼を呼び止めました。

「おいサンジ カゼひくなよ」

 とても短い一言、しかしそれは今まで蹴りでしつけてきた男の親としての想いが詰まった言葉でした。その一言にサンジは涙が溢れてきて・・・

「オーナーゼフ!!!」

「・・・長い間!!!くそお世話になりました!!!この御恩は一生・・・!!!忘れません!!!!」

 

  多くのものを与えてくれた男に心からのお礼と最大限の土下座。この姿を見て、涙を流すのはゼフだけでなく、パティとカルネを筆頭にコックたちが寂しさを露わにします。家族の旅立ちには彼らも応援しつつ、その別れの寂しさを口にしてきました。

「また逢おうぜ!!!!クソ野郎ども!!!!」

 騒がしくも温かい家族に、別れの言葉を言ったサンジ。その船はナミの目的を目指して出航していくのでした。

サンジ、涙の出航!

 ワンピースで感動した名場面は何ですか?と聞かれたら、必ず上がるであろう名場面のあった今回の話。

 サンジとゼフのやりとりは感動しますね。いつもはお互い口が悪いけど、最後の最後にゼフの優しい一言と受けた恩を心から感謝するサンジの礼、このやりとりが絶妙でこちらの涙腺を崩壊しにかかってきます。

 またその後のパティとカルネを筆頭としたコックたちの「寂しいぞ」が個人的に好きです。彼らが本当にサンジとの別れを悲しんでいるのが、表情と共に伝わります。サンジがちゃんと「また逢おう」と言っているのも、再会を期待させてくれるので良いですね。

 

 またやはりサンジのジェルマ時代を考えると、この描写はさらに来るものがあります。血縁関係があっても忌み嫌われ、その存在すら抹消されたジャッジとは違い、互いに口も悪く小競り合いもざらにありながら、命を救ってもらい愛情や料理を教えてくれたゼフとの対比がホールケーキアイランド編のサンジの想いに繋がるのでしょう。

 読み返しているからこその二度泣ける使用ですね、これは。

 

 いやここまでさんざん語ってきましたが、余計な言葉はいらないのかもしれません。話と演出が泣ける!これだけで充分でしょう!

 私はプラスで「memories」を聴いて、さらに涙を流すのです!

 

 そして遂にバラティエ編も終了!なんとか2018年内に終わりました。これで次回からはアーロンパーク編です。いや、本当に長かった・・・!

 来年はもっと過去話を更新できればいいなと思いつつ、また次回!