ワンピース航海記録 | 漫画と映画の感想と考察

ワンピースの過去話から最新話の漫画を中心に、映画から小説など隅々まで感想と考察を熱く濃く深く書いています。

第893話「C家36女フランぺ」 誇りも完璧な男

 893話の感想です。

 表紙連載は「海賊船ウソランド号にのってみた」 ユーチューバ―の動画タイトルみたいになっているな・・・。

 前回、ついにケーキを完成して運んできた一方で、ルフィの方はカタクリの大技を受けて、虫の息状態に・・・

カタクリの失望

 横腹にモチ突きを受けて、その痛みから叫ぶルフィ。倒れている彼に対して、カタクリは呆れています。

 というのも、一瞬の気のゆるみが勝敗を決する状況で、足を滑らせたルフィには納得がいかないものがあるようです。そのまま蹴りをルフィに入れると、槍で追撃していきます。

 

 一方で、影で笑いをこらえているのは、フランぺとその部下たち。やはり前回、ルフィとカタクリの対決に水を差したのは彼女のようです。そしてフランぺはカタクリに褒められることまで妄想。

「おにー様♡実はあの時私が・・・♡」

「まったく気の利くおりこうさんめ!」

 妄想でもあのストイックな男がこんなセリフを言うとは思えねぇ・・・!

 

 そしてカタクリの方は槍で攻撃しつつ、ルフィの近くに無双ドーナツを展開。

「なぜ、気を抜いた・・・!!?」

 疑問を口にしつつ、ドーナツからのモチの拳で地に叩きつけると、そのまま大量の無双ドーナツを展開させます。そしてそのまま「角モチ」の形態の拳で四方八方からのパンチ「餅吟着」でルフィを滅多打ちにします!

 しかしそんな攻撃の最中にもカタクリにはどうしても納得できないことが・・・

(どうした!!“麦わら”・・・!!!)

見聞色を無意識に

 床が砕かれるほどの攻撃を終えると、そこにはボロボロのルフィが大の字になって倒れていました。歯は折れ、目の上にコブまで出来て、かなりグロッキーな状態です。

 カタクリは認め始めた頃に、ルフィが気を抜いたことに相当失望した様子。

 

 一方でルフィは倒れながらも、レイリーとの修行を思い出します。

 レイリー曰く「見聞色の覇気」「気のせい」の延長線上にあり、それを無意識に察知できるようになることがカギなようです。

 

 足がガクガクになりながらも、立ち上がるルフィに、カタクリは無言の様子。その一方で、フランぺは息を大きく吸い込むと、ルフィに向かって吹き矢を撃ちだします。どうやら痺れ針のようですが・・・

 しかし当たる直前に、素早く回避!フランぺの針は無音でありながら、回避の仕方が無駄のない動きであることを見ると、見聞色の覇気で回避したようです。

 

 とはいえ、足がフラフラなルフィでは立っていられず、そのままコケてしまいます。その様子に笑いをこらえられず、吹き出すフランぺですが、その声にカタクリが気づいて・・・

憤怒の兄貴

 フランぺの存在に気づいたカタクリはゆっくりと、目をハートにして褒められることを期待する彼女(ガムをクチャクチャするな!)の方に歩いていきます。

 フランぺの姿を確認したカタクリは理解しました。ルフィが彼女お得意の音無し吹き矢で動きを止め、そこに自分が腹をえぐる致命傷を与えたことを。もとより完璧主義である彼が、望むわけもなく・・・。

 そして再び立ち上がろうとするルフィの姿に、笑い転げるフランぺとその一団。

 

 いよいよカタクリがそばまで来たとき、フランぺはカタクリに向かって嬉しそうに向かって飛びついて行こうとしますが・・・

「・・・何がおかしいんだお前ら・・・!!」

 そう言ってカタクリはなんと自分の槍でわき腹を突きます!傷は深く、口から血反吐が出るほどのもの!

 

 返り血が頬につくフランぺに、驚く彼女の部下たち。そして次の瞬間!

「男の勝負に・・・!!!」

「薄っぺらい援護などするな!!!!」

 なんとマフラーを外して、牙をむきだしに怒鳴りつけました!あれほど隠していた口を露わに、ルフィを笑いたければ自分も笑えと言います。

同等の相手として

 カタクリの顔に驚いたフランぺは転がりながら後退し、部下たちも彼の顔に驚きます。

 そして震えながらもカタクリの顔を再び直視したフランぺの感想は・・・

「だっさ~~~~!!!」

 部下たち含めて、カタクリのその顔にひどく幻滅しました。それどころか顔がまるでフクロウナギだと言い、思わず吹いてしまったことからカタクリの顔にガム(それとも唾?)がへばりつく始末。

 

 そんな中カタクリが思い出すのは、幼き頃に口が裂けていることと強さが相まって、周りから怯えられていたこと。笑う妹と部下を放っておき、血が流れる腹を押さえながらルフィの方へ向かいます。

 そしてフランぺの方は、部下に命令してカタクリの素顔を写真に収めます。

 どうやら国中の人やファンクラブにばらまくつもりです。さらに人気者の自分に対しての脅しに怒り、ルフィだけでなくカタクリに対しても喧嘩を売ります。

 

 さてルフィとカタクリが再び対峙!針に気づけなかったことを謝るカタクリに対し、「海賊の勝負に卑怯なんて言葉はなく」、避けられなかった自分が悪いと返すルフィ。ここのセリフはクロコダイルを思い出しますね。

 

 そして睨みあう二人は・・・

「外野がうるせェな・・・」

「どうせ立っていられねェよ!」

 なんと互いに覇王色の覇気を発動させて、ぶつかり合わせます!もちろん二人分もの覇王色の覇気のぶつかり合いで、生半可なメンバーが意識を保てるわけもなく、フランぺとその部下たちは気を失うはめに。

 

「おれはもう・・・お前を格下だとは思わねェ」
「ホントか!!嬉しい!!ありがとう でも!!勝つ!!!」

 ラストはルフィを同格の相手だと認めて、全力で向き合うことに!

カタクリ兄さん、カッコいいよ!

 カタクリ兄さんのカッコよさが前面に出ていた今回の話。これだけ魅力的な敵キャラはここ最近見ない気がします。

 自身の能力や覇気をしっかり把握し発揮するその実力、弟や妹のために気使う兄貴肌、自身の非を認める人間性、そして今回のような漢気・・・魅力だらけですね!

 ここまでしっかり株を上げてくれれば、ルフィ、カタクリのどっちが勝っても文句なしの結果を尾田先生なら描いてくれると思います。それでも不満を言う人はいるだろうけどね。

 

 今回カタクリがコンプレックスでもある口をさらけ出したのは、ルフィに感化されたのではなく、もとより完璧主義者である彼がルフィを認めたからだと思います。多分この人、オンオフの切り替えがはっきりしているだけであらゆる面がしっかりしているキャラだと思うんですよね。

 だからこそ、ルフィをしっかり認めて、自身にも傷をつけたうえで同じ土俵に立つ・・・こんな文章を書いていると、カタクリが本当に器デカいと思うな!

 

 この人とペロスペローがいれば、マムがいなくても充分にやっていけそうな気がしますが・・・。

 もしかしてカタクリの完璧伝説って、彼のためにペロスペローや三つ子のダイフク、オーブン辺りがでっち上げたのじゃないでしょうか?どうも彼の性格を見る限り、そういうことやりそうにないんですよね。

 でも口を縫い合わせるレベルだから、実際のところかなり悩んでいるのかも・・・。

 

 さらに実力面でも、とてつもないものを見せてくれます。なん覇王色の覇気の発動です!これで作中では10人目ですね。

 白ひげにもエースがいましたし、カイドウの部下にもいそうですね。災害のトップとかは持っていそうです。こう考えると、シャンクスの価値がどんどん下がr・・・ゲフンゲフン!!

 

 反面、酷いキャラ付けとなったのは、36女のフランぺ。今回のタイトルにもなってますが、扱いは散々です。フランぺはカタクリの株上げの犠牲になったのだ・・・。同情はしませんけどね!

 実際、ちやほやされた上での彼女の性格だったのだと思います。しかしカタクリの見た目で、バケモノ呼びしたり、血のつながった妹と名乗るのも恥ずかしいは言いすぎな気もしますが・・・。

 

 また今回、ルフィの見聞色の覇気にも触れていました。具体性が掴めないのでピンときませんが、野性的な感が冴えているルフィならいけるような気がします。

 格上の人にも同格だと認められましたし、これは主人公としても株が爆上げですぞ!

 

 それにしても本当にカッコいいな、カタクリ兄さん。ワンピースで好きなキャラのトップクラスになってしまったよ。人気投票したらすごいことになりそうです。

  個人的に技名や戦法が好きなのでお気に入りではありましたが、ここに来てルフィのライバル(しかも格上の)的なカッコよさを見せつけるとは・・・主人公が格上の相手に認められる展開は最高です!

 

 そういえばアニメでは声優が杉田智和さんに決まりました。銀魂の銀さんの声の人ですね。

 イメージ的にはもうちょっと渋い感じの人がくると思っていたけど、杉田さんもいろんなキャラできるからなー。まあ、ポプテピピックみたいになっても、あれですが・・・。とにかくドーナツうましと今回の話に期待です。

 

 きっと今回の一件が終わったら、フランぺみたいに離れていくやつもいそうですが、逆により慕ってくれるメンバーもいるはずです。そして何よりも・・・

 今後は隠れないで、ドーナツを頬張れるに違いない!

 対決の結末に期待しつつ、また次回!

第894話「0時5分」 決着の時は近い - ワンピース航海記録 | 漫画と映画の感想と考察