ワンピース航海記録 | 漫画と映画の感想と考察

ワンピースの過去話から最新話の漫画を中心に、映画から小説など隅々まで感想と考察を熱く濃く深く書いています。

第902話「END ROLL」 終幕する騒動

 902話の感想です。

 今週は合併号で巻頭カラーです。ルフィ、ウソップ、チョッパーがホーミーズらしき相手と戦っている場面。よく見ると、他の仲間たちがシュレックに出てくるクッキーマンみたいになっています。

 ジンベエをしんがりに、万国の脱出を試みる麦わらの一味。各方面では、今回の騒動に思うことが・・・

 男の死に場所

 スタートはサンジの回想から。ペドロにイヌアラシのネコマムシの助けを求められた場面です。サンジとしては、自分を助けるために命を落としたのには、腑に落ちない面もあるようですが・・・

 

 ここでキャロットが登場。サンジ達がモコモ公国を救ってくれた恩返しであり、ペドロの決意は自分の意志によるものなので、サンジが責任を感じる必要は無いと言います。

「「あり゛がとう」って言ったげで・・・!!!」

 慰めつつも、本心はかなり悲しい様子のキャロット。途中でこみ上げたのか涙で顔がぐしゃぐしゃになります。

 もちろんサンジもそれはよくわかっており、今度は彼がキャロットをなだめることに。しかしキャロットによる頭ナデナデとは、羨ましいな。

 

涙の三つ目

 サニー号が着々とナワバリの出口に近づいていく中、カカオ島ではジンベエ率いるタイヨウの海賊団と、ジェルマ66がビッグマム海賊団相手に奮闘中。

 そんな中、町の裏路地ではプリンが涙を流していました。

 

 思い出すのは、今回の一連の事件。マムの指示で可愛い“操り人形”として、サンジを騙すために奮闘します。しかし本心は・・・

「ママ 私は人形じゃない・・・」

 自分の醜さから誰からも好かれないと思いながらも、そんな自分を美しいと言ってくれた男は最後まで優しかったのです。

 

 そしてプリンがサンジと別れる際にお願いしたことは、彼の煙草を取って、顔を近づけると・・・

「———ありがとう さよなら・・・」

 メロリン状態のサンジから、“お願い”の記憶だけを抜き取り、そこで別れ。思い返すほど、涙が止まらない状態です。その手には先ほどの記憶が・・・

完璧である理由

 場面は切り替わり、鏡世界。ブリュレが救急箱を持ってきて、カタクリの治療を始めます。

 目が覚めたカタクリに、うつ伏せだったのをわざわざ立ち上がり仰向け・・・地に背中をつけた理由を問いますが、彼は理由を特に話そうとしません。

 しかし自分が、日常生活でも地に背中をつけないのは間違いとブリュレに言うと・・・

「ええ 知ってる 鏡から覗いていた」

 なんとブリュレ、笑顔でこれを肯定!カタクリが完璧な男を演じていたのは、その口にコンプレックスを感じていたのではなく、弟や妹たちのためでした。

 

 というのも、幼少期にカタクリにやられた相手が報復としてブリュレの顔に大きな怪我を負わせたようです。しかしブリュレは、気にしてないと言い張り、カタクリにそのままでいいと言いますが、兄弟想いのカタクリとしては自分の甘さに悔やみ・・・

「スキは見せねぇ!!!完璧な恐怖をあたえてやる!!!」

 そのままブリュレを傷つけた相手を強襲!その顔には隠すようにマフラーが・・・。

 

 回想は終わり、カタクリはブリュレにルフィ達がどうなったかを問います。ブリュレとしては許せないようですが、カタクリは逃げたことを知ってニヤリ!

魂の言葉と親子の料理

 一方、カカオ島では遂にビッグマムが目視できるところまで!タイヨウの海賊団、ジェルマともにボロボロですが、その表情には絶望を感じさせるものはありません。

 そしてマムが放った言葉は・・・

「“LIFE”OR“DEAD”」

 魂の言葉・・・ソウル・ポーカスで寿命と死を問います。もう殺す気満々じゃないか!

 

 そしてナワバリから抜けたサニー号では、サンジが飯を作り始めます。これには常に緊張状態だったルフィ達も大はしゃぎ!

 同時刻、東の海のバラティエでは、またえらくガラの悪そうな海賊たちが料理を注文。パティやカルネはいら立っていますが、ゼフは気にする様子もなく、調理を開始します。

 サニー号では、メシに喜ぶ仲間達。バラティエでは、メシを急かす海賊たち。しかし双方、共通しているのは腹を空かせていること。

「食いてェ奴にゃ食わせてやる!!話はそれからだ!!」

 共にピラフを出して、今回は締め!

それぞれの想い

 ようやく終わったと思われるホールケーキアイランド編。見どころが多い話でしたが、注目したいのはこのホールケーキアイランド編で外せないプリンとカタクリの回想。

 プリンの方は、その三つ目から考える醜い化け物ということと、マムの操り人形であることへの苦悩から、サンジへの想いに繋がったのは、ちょっとロマンス的で好きです。別れの際の笑顔とその後のボロ泣き顔が、良い意味で胸を締め付けます。

 あとやっぱりサンジへのお願いって、キスですね・・・。ワンピースは二次のカップリング多い作品でもあるから、これ以上は深く突っ込みませんが。

 

 そしてカタクリが口を隠すようになった理由は、ブリュレのため・・・ひいては弟や妹のためでしたね。個人的にあれほどできた人が、コンプレックスで口を隠すのは違和感しかなかったのですが、それがコンプレックスでなく大事な家族ともなれば納得です。

 ビッグマム海賊団の子どもなのに襲われるのか?とも思いましたが、この時点で万国できているかはわからないので、そこらへんは何とも言えませんね。

 

 しかしカタクリの完璧主義のきっかけがブリュレの顔の傷だったとは・・・。この見た目のキャラに妹萌えを付属できるのは、やはり尾田先生の手腕あってこそですね。彼女の笑顔と、カタクリが照れて頬を染めるシーンとか最高かよ!

 

 ビッグマム海賊団は、本当に良いキャラしていましたね。カタクリなんて、幼少期の様子とか、ルフィっぽさ有りますし、それについてアドバイスするペロスペローや笑って彼を受け入れるダイフクやオーブンもいい味出していました。ブリュレ含め、古参組が仲が良くて、ほっこりします。

 

 しかし今回の締めは、ワンピース特有のスッキリした感じがありません。間違いなく、賛否両論だと思います。

 ジンベエやタイヨウの海賊団、ジェルマはまだ残っているし、ビッグマムが寿命か死かを問いかける様子もあるので、どうも不安が拭えません。

 

 ただ助かるという予想は揺るぎませんよ。ジンベエは操舵手としての技術も見せて、仲間になるというアピールしっかりやってますし、ジェルマの方はサンジが助けたいということもあったので、生きてはいると思います。

 それにあの場にいたメインキャラの表情を見ると、今さらマムの魂の言葉で寿命を抜かれるとは思えません。その場合は、彼女が直々に鉄槌をくだしそうですが・・・。

 いずれにせよ、魚人島もジェルマ王国も世界会議(レヴェリー)に関係あるので、そこで触れてもらえると嬉しいな・・・。

 

 それと最後に個人的な反省点をひとつ。前回、マムがケーキを食べてすぐ復帰したことに、苦言を呈しました。たしかに状況的に見れば、サンジがただの役立たずに思ったのですが、今回最後のセリフでサンジとゼフの信念を思い出させられました。

 

「食いてェ奴には食わせてやる!!!コックてのはそれでいいんじゃねェのか!!!」

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 相手が誰であろうと、腹が減っていれば、こういうことをする男だというのをすっかり忘れていました。

 この漫画では、ストーリーと世界観の設定だけに目を向けて、キャラの魅力を忘れていた自分に、ちょっとショック・・・。

 

 煮え切らない面も多いラストとなりましたが、心がグッとする場面×4回であった今回の話は非常に満足でした。

 とりあえず今回でホールケーキアイランド編は終了ですかね。賛否両論でしょうが、尾田先生の様々な挑戦を読めましたし、盛り上がる場面はかなり多かった印象なので、個人的にはわりと評価高いです。

 いよいよ次はワノ国・・・いやその前に、世界会議の件があるかな。いずれにせよ、サンジが戻ってきたことを喜びつつ、また次回!

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