ワンピース航海記録 | 漫画と映画の感想と考察

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第913話「鶴の恩返し」 驚異の藁人形

 913話の感想です。

 表紙連載は「17:00 感謝の中の出航 海賊デビュー失敗」です。オオロンブスが成り行き上で、どんどんいい人になっていく・・・やっぱ海賊向いてないよ、この人。

 偶然とはいえゾロと再会したルフィ。お玉を医者に見せることを優先しようとしますが、そこには百獣海賊団の真打ちとなったバジル・ホーキンスが立ちふさがり・・・

 耐久の藁

 軽い警告を出すホーキンスに、臨戦態勢を取るルフィ達。嘘が下手なルフィは思いっきり喧嘩を売りますが、ホーキンスは特に意に介さずにルフィ達の1ヶ月後の生存確率をカードで調べます。結果は19パーセント・・・うん、約5分の1なら問題ないな!

 ここでゾロ、ルフィの持つ刀が名刀だと思い、見せてもらおうとしますが、指示と共に一斉に敵が襲い掛かってきました。

 鞘は投げるわ、刀を使うと言いつつ、結局ゴムゴムの銃で攻撃するわで刀無視でいつも通りに戦うルフィ。噛みついてきたトカゲもカウンター気味に掴み、ホーキンスに投げ飛ばしますが、ここで彼も抜刀!

「“藁備手刀”・・・!!」

 藁のようなもしゃもしゃした刃をトカゲに突き刺し、激突を防ぎます。

 

 一方でゾロも敵を2、3人斬り伏せるとそのまま斬撃でホーキンスの顔を強襲!もろに喰らったように見えましたが・・・

 突如、ホーキンスの隣にいた部下が同じように顔を負傷。一方で喰らった本人の顔は無傷です。そして「ライフマイナス1」の掛け声とともに、体内から頭部が切られた藁人形を取り出します。

 ここでホーキンスによる能力解説。“ワラワラ”の能力によって、彼の体内には藁人形(ストローマン)と呼ばれる部下たちの分身が入っており、それが自身のダメージを肩代わりする者になるようです。

運しだいのワラワラ

「さて「ゲーム」を始めようか・・・!!“藁人形(ストローマン)ズカード”で“最悪の世代”2人を相手に一途に戦う程 俺は実直ではない!!」

 ここでホーキンスが持っていた刀の刃から巨大かつ禍々しい見た目の藁人形が登場!そしてカードの山から1枚めくると、なんとホーキンスの部下ひとりが近くにいた別の部下を一人斬りました。

 ホーキンスが引いたカードは仲間割れを引き起こすカードだったようで、軽く詫びを入れて再びカードを引こうとします。

 

 あまりにも謎の行動にポカーンとするルフィとゾロですが、ここで狛犬の狛ちよが2人を口に咥え、逃走します。お玉の熱がかなり上がっており、危険な状況だったので急いでいたようです。

 しかし逃げようとする相手をみすみす逃そうとするホーキンスではありません。次に引いたカードは「法王」の逆位置。このカードの意味は・・・

「追撃のカード!!!」

 あっという間に巨大藁人形が走る狛ちよの後ろにまで迫りました!ルフィにお玉を守らせ、自分が相手しようとするゾロですが、なかなかどうして、藁人形の振り下ろした五寸釘付きの刀の重さは、怪力の彼ですら二刀流で防ぐのが一苦労なほどです。

 さらに藁人形の口から大量の釘を発射!マスターネイルか!(←違う)

 ルフィとお玉を守るように防ぎますが、負傷は免れなかったもようです。

 

 ここでゾロはカク戦時に使用した二刀流“弐斬り”“登楼”“砂紋”により藁人形を見事に真っ二つ!同時に喰らったダメージを部下に移すホーキンスですが、「法王」、援護を意味するカードが出たため、ここで追撃を一度切ります。

恩返しの人は・・・

 なんとかホーキンスを撒いたルフィ達ですが、ここでいきなり狛ちよの尻尾から女性が登場。

「先程 緑のあなた様にお助け頂いた鶴と申します」

 昔の浮世絵に描かれるような顔立ちの女性は、「お鶴」といい、どうやらゾロに助けられてから狛ちよの尾に隠れていたようです。

 お玉の知り合いでもあったため、川の毒を解毒する薬草を煎じたものを飲ませるために茶屋の店主である彼女は自身の店へと案内します。さらに恩返しとしてゾロの手当てもと、シンプルに良い人です。

 

 一方、ワノ国の九里「おこぼれ町」では茶屋の看板娘をどっしりとした巨漢が口説いていました。娘の方は「お菊」といい、身分違いだと言って断っていましたが、男の方は特に気にする様子もなく、自分がワノ国一の相撲取りの「浦島」と言って、自慢しますが・・・。

 そこでルフィ達が到着。すぐに邪含草を煎じるように言います。(おそらくそれが薬草)

 そんなルフィ達をある山の上から見る3人組が・・・

「そうだろアレ!!“麦わら”達だろ!?」

「騒ぎを起こす前に呼び行くか!?」

「お前目立つからな―ベポ!」

 ようやくハートの海賊団達も来たか!

世界観が違うホーキンスの能力

 今週は、予想通りの戦闘となった話ですが、やはり強烈な印象を残したのはホーキンスの能力。

 他者の分身となる藁人形を体に仕込み、それを身代わりにすることで驚異的な耐久力を見せつけていました。これだけならまだ2年前の時点で判明していたものですが、そこから巨大な藁人形とカードを使った戦法も判明。

 カードはランダムなため自由性はあまりなく、今回のように仲間割れを発生させたりするリスクもあるようですが、その代わり自身の限界以上の力を引き出せるものもあるだとか。

 また巨大な藁人形がダメージを喰らった時、自身もダメージを受けていたことから、あの人形自体がホーキンス自身の藁人形(ストローマン)ということでしょうか。

 

 能力の内容がワンピースの中でもかなり毛色が違う印象でしたね。個人的には、ハンターハンターやジョジョ、うえきの法則あたりのような雰囲気を想起させました。こいつだけ際立って、能力の制約や使い方が面倒な気がする・・・。

 というか、そもそも能力が藁人形だけでなく、拡大解釈で呪術的なカードにも応用できる時点でかなりへんてこな気もします。カードの内容的に、おそらくタロットカードでしょうが、女帝や恋人とかが出たらどんな効果を生み出すことやら・・・。

 

 しかもこの能力、部下を身代わりにするというなかなか外道なやり方をとっています。ベッジなんて、むしろ自分が盾となって仲間を守るくらいだったのに・・・。むしろ部下はよくこいつの船に乗ったな。いやこういう外道な戦法も嫌いじゃないけどさ(笑)

 私としては現時点でホーキンスにはあまり脅威を感じません。たしかに能力上は何が出るかは不明ですし、カード次第ではかなり強力そうですが、いまいちタイマン性能にかけているうえに、どうもホーキンス自身が能力だけの人物に見えたからです。まあベッジのように基本は司令塔に徹するタイプなのかもしれませんが。

 

 そして新キャラとして、お鶴、お菊、浦島が登場。

 お鶴は前回、ゾロが助けた女性ですね。てっきりそのまま逃げたのかと思っていました。容姿が浮世絵みたいなので、これまでのワンピースの女性と比べると彼女も毛色が違いすぎます。首の長さとかすごかったし。個人的にはアニメの立ち絵に期待しています。

 でも名前がお鶴というのは、本部中将の彼女と被ってややこしいな・・・。

 

 お菊はシンプルな美人さんでした。口紅もつけているようで、それがまた色気を引き出しています。これはまた人気が出そうなデザインですが、ホールケーキアイランド編でプリンのこともあったから美人には警戒してしまいます。ワノ国だからくノ一とかありそう。

 

 そして浦島は都の方で相撲取りをやっているみたいです。会話的にカイドウ側の人間でしょう。悪人面っぽいですが、強硬手段を取ったりしてないので、デュバルや茶ひげみたいに後から協力してくれるかも。わりと小物感ありながらも、どこか実直な雰囲気がある奴は、後にちょっとカッコいいパターンが多いですし。

 

 ラストはようやくハートの海賊団の一部が登場。思った以上に近くにいましたが、もしかしてすでに他のメンバーは合流しているのでしょうか?まあ、ここら辺はあまりだらだらやってほしくないものです。

 

 また個人的に今回は久々にゾロのツッコミが見れて満足でした。やっぱりルフィと二人だけだと、彼がツッコミになるよね。

 加えて、お鶴とお菊が出た時の「べん」という効果音が面白いです。多分ワノ国ではずっとこんな感じだろうな。

 

 そして今週のジャンプでは桑田佳祐さんのインタビューもありました。個人的にかなり楽しく読ませてもらいました。人気者でいたい桑田さん・・・いいわー!

 ワンピースに関係ないって?・・・気にするな!

 合併号で続きが二週間後になることを少し残念に感じながらもまた次回!

第914話「おこぼれ町」 一強体制のワノ国 - ワンピース航海記録 | 漫画と映画の感想と考察