ワンピース航海記録 | 漫画と映画の感想と考察

ワンピースの過去話から最新話の漫画を中心に、映画から小説など隅々まで感想と考察を熱く濃く深く書いています。

超絶能力バトルマンガ「戦闘破壊学園ダンゲロス」

f:id:katakunad:20180908145209j:plain

(画像はヤングマガジン公式サイト戦闘破壊学園ダンゲロスから引用)

 能力バトルものって十中八九、その能力の扱いに文句や批判が出るような気がします。実際、私も少なからず疑問に感じたことはありますし、これをやったら冷めるだろと思ったこともあります。

 そんなときに読んで、あまりにも衝撃を受けた漫画が「戦闘破壊学園ダンゲロス」という作品でした。

 今回はこの作品について書いていきたいと思います。

あらすじ

 「魔人」と呼ばれる特殊な能力を持った存在が生きるこの世界。その魔人を受け入れる希望崎学園では、かつて猛威を振るったアウトロー軍団「番長グループ」と校則を守り秩序を保つ「生徒会」の対立は激化していた。

 遂に両陣営は全面衝突「ハルマゲドン」の日を迎えるが、時を同じくして別世界から「転校生」と呼ばれる実力者が現れる。

 転校生の生贄となった幼馴染を救うため、両性院男女(りょうせいいん おとめ)は戦いに身を投じることとなる。

概要

ダンゲロス 戦闘破壊学園 能力 バトル エログロ 魔人 TRPG 漫画

 

 原作は架神恭介先生が執筆したライトノベル・・・ではなく、その作者が発案したTRPGです。そういう意味ではこの作品はゲーム内の一幕という認識でもいいかもしれません。(ただし漫画自体は架神先生は、関わっていないらしい)

 漫画は横田卓馬先生です。ジャンプで「背筋をピン!と」を連載していた先生ですね。

 さて説明はざっくりですが、ここからは私の感想と思ったことをつらつらと書いていきます。

能力が強烈すぎる

 この作品で描かれる魔人の能力なのですが、他のバトルマンガと違ってとにかく強烈なものが多いです。

 悪と認識した相手をすぐに死刑する、人を殺せる程の必殺シュートを放つ、対象の衣服からダイナマイトを生み出すといったとてつもない威力を発揮するもの、性転換を行う、眼球を操る、生ゴミからバイクを生み出すといった首をかしげるような能力まであります。

 しかしこれでもまだノーマルな方。相手を強制的に妊娠させたり、男性の金玉を爆発させるウイルスを生成したり、プリン(という名の体の一部のようなもの)を食して他者の能力を得るといったエログロが強烈な能力もあります。

 いちおう自身の血を自在に操ったり、他の魔人の能力範囲を広めたりと、わりとアリがちに思われる能力もあるのですが・・・。

 

 さて面白いのはこれらの能力にきっちりと「出来ること」「出来ないこと」がわけられていること。もっと言えば、発動条件などが非常に複雑化しており、それゆえの魔人の個性や他の魔人との連携が面白いのも見事です。

 例えばスピードを上げる能力持ちですが、体は強化されないため転べば体はボロボロどころかぐしゃぐしゃになりかねません。そのためガッチガチな服装で身を守ったりとその能力を活かすための工夫がよくわかります。普通の能力ものだとここらへんまでツッコまないようなものにもツッコんでいきますね。

 この能力が魔人自身の魅力にも全面的に反映されているので、とにかくキャラが立っているのが印象的です。

 

 また欲望や中二病をこじらせたものが多いのも面白いです。架神先生はどういう頭や経験をしていたら、こんなぶっ飛んだ能力とキャラの詳細を考えられるのか聞いてみたいものです。(褒め言葉)

容赦ない展開

 前述した通り、とにかくキャラが立っています。能力の件もあって、ジョジョ並みにひとりひとりの特徴が強烈だと個人的には思います。

 しかしこの作品、ストーリーの展開がかなり怒涛なものでもあり、重要だと思っていたキャラが活躍なく退場、意外な形で敗北なんていうのも珍しくありません。

 

 活躍を期待していたキャラがすぐ消えて残念なんていうのも、少なからずありますが、それを引きずる間もなく、新たな超展開があるため、読者を飽きさせません。

 良い方向に緩急のつけ方もはっきりしているので、衝撃的な展開をより印象的にしていると思います。

激しめエログロ

 この作品、個人的に面白いと思うのですが、知人に安易に薦めるかと言われたらなかなか判断に困るものです。

 というのも、エログロの描写が強烈です。まず魔人の能力自体、その手の物がかなり多く嫌悪感を催す人がいてもおかしくありません。やっていることは殺し合いでもあるため、キャラによってはそこの描写がえらく生々しく感じる場面もあります。エロなんてギャグよりなため、品がなく思うこともあるし。

 またマンガだからこそ、ラノベよりも視覚という点においてその強烈さをダイレクトに伝えてきます。

 

 ただこの作品のストーリーとキャラだからこその描写とも言えるので、一概に否定できないのも事実なんですよね。

 実際、私はエロやグロの描写がきついときがあり、後者などはホラーと合わさると本当に辛い場合があるのですが、これはストーリーとキャラの魅力でカバーされたと思います。

二次創作したまえ!

ダンゲロス 二次創作 ラノベ 漫画 1969 下ネタ 能力

 

 ところでこの作品には「二次創作の利用を無断、無償で可能」というかなり特殊なルールがあります。早い話が、この作品使って好きに創作できるといったところです。

 権利関係が難しい昨今、なかなか面白いことをやっていると思いました。架神先生は自分もパクるくらいのスタンスがあるため、パクりパクられという著作権泣かせの物語の広がり方が可能です。

 

 二次創作の広がりが良い作品は、なかなか興味深いですよね。最近は本当に多いイメージ。

二次創作への考え

 ちょっと話は逸れますが、ネットが発達した今、二次創作ってかなり増えたように思います。

 同人誌のような紙媒体だけでなく、安価ss、pixiv、ハーメルン、小説家になろうといったネット内で絵、小説(文字)などの様々な二次創作が作られています。

 しかしここで難しいと思うのは、人の目によってさらされることが多くなり、商業作品でないのに評価が付きまとうこと

 褒めてくれる人ばかりなら良いのですが、そうはいかないのがネット社会。自分では良かれと思った二次創作がバシバシに叩かれ、その後やる気を失うといったケースも少なくないでしょう。

 実を言うと、私はこれが非常に残念でしょうがないです。というのも、自分とは全く違う視点を知ることが出来るのです。好きなものにのめり込みすぎるとそれ以外が見えない、酷いと神格化してしまい、それを全て肯定しかねません。より自分の好きなものを知るために、他者の意見は非常に面白いので、わりとその人の好みが反映されやすい二次創作が批判で消えてしまうのは残念に思います。(もちろん最低限の倫理観や面白さを持ったうえで)

 

 一番良いのは、褒めてくれる感想も叩いてくる批判も全て、意見のひとつとして割り切れることが良いと思います。なかなか大変なことだと思いますが、肯定があれば否定もあるのが世も常です。肯定は自分への励みに、否定は新たな道の活路として考えるとより自分も面白いものを捜索していけるのではないでしょうか。合わなかったら無理に合わせる必要もないですしね。

 商業用で本当に面白いのを作るんだったら、批判にもまっとうに目を向けていくべきだと思いますが。

 

 ちなみに私も友人に頼まれて作った二次創作小説を、別の友人にメタくそに叩かれた思い出があります。その後、その友人同士でマジの喧嘩に発展しました。ぶっちゃけ、私は見る専門だから・・・。

エネルギー溢れる作品

 私が今回、この作品を取り扱ったのは、能力バトル系漫画が以前と比べるとかなり減少したように感じたからです。

 ラブコメ、スポーツ系、日常系が以前より多く増え、質が高いのも多いと思います。バトルものもあるにはあるのですが、格闘技や普通に武器を使うようなものが多い気がします。それがダメなのではなく、能力もの特有の面白い特殊能力によるバトルが、少ないのに残念だと思いました。(私が知らないだけかもしれないが)

 良く言えば、漫画のジャンルが以前よりも広がったということなのですが、昔と比べると相対的に減少したように見えるのはやはり残念なところ。

 

 せっかく漫画という視覚で面白さを魅せられる媒体なので、迫力や勢いが重要となる能力バトルものとは相性が良く、もっと増えて欲しいと思うのが私の願望です。ストーリーやキャラの魅力を出すために、長期化しやすいから難しいと思うけどさ・・・。

 

 この作品は、一昔前に流行った学園能力バトルものですが、怒涛の展開と個性あふれるキャラと能力によって、パワフルかつエネルギーに溢れています。

 エログロ描写や救いがない展開も多いため、万人受けとは言い難いものの、 強烈なバトルや一か八かの緊張感などのとことんハマるポイントもしっかり押さえているため、興味を持った人にはぜひ読んでほしいです。

 

 ちなみにこの作品、漫画だと他にもいくつかあるのですが、現在「ダンゲロス1969」が連載しています。

 小説の方では読んだのですが・・・こっちは、下ネタが酷すぎて途中で本当に気分が悪くなったんですよね。改めて、エログロで人を選ぶ作品に思いました。

 おススメこそしてますが、ダンゲロス関係は本当に慣れていない人は気をつけてください。いやマジで。