ワンピース航海記録 | 漫画と映画の感想と考察

ワンピースの過去話から最新話の漫画を中心に、映画から小説など隅々まで感想と考察を熱く濃く深く書いています。

「海賊とよばれた男」 映画と小説を見た感想

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 めっきり暖かくなりましたが、代わりに地獄のような花粉に惑わされる今日この頃。

 そんな中、某レンタルDVD店にふらっと立ち寄り、ある作品が置いてあるのを見ました。

 その名も「海賊とよばれた男」

 

 ワンピースにも通じる「海賊」の言葉が入った作品ですが、私はこの本を持っており、読んでいました。ならば映像作品でも・・・。

 今回はちょっと今までとは趣向が変わりますが、なかなか考えさせられたので、思ったことを書いていきたいと思います。

 今回あらすじは書くが、見た前提で話を進めるので、未視聴は覚悟しておけ!

あらすじ

 昭和20年、第二次世界大戦が終結した。しかし敗北した日本では多くの被害が出ており、今後どうなるのかは誰も予想できるようなものではなかった。

 そんな中、石油会社「国岡商店」では、社長の国岡鐵造は残った社員を前に日本としての誇りと授業員を一人も首にしないことを宣言。

 敗戦国となり、明日すら見えないような日本で、国岡鐵造と彼の会社は日本の復興のために尽力していく。

主人公、国岡鐵造について

 国岡商店の社長で、本作の主人公です。この作品は基本、彼の一生を描いています。将来を見据える考え方と豪胆な性格で石油界を切り開いていきます。

 とにかく勢いのある雰囲気で、それながら賢さも垣間見えるような男でした。それゆえ逆境にも負けずに、自身の正義と日本のために全力を尽くしている印象です。傍から見れば、天邪鬼なように見えるかも。

 また自身の会社の人を家族として扱ったりするなど、義理堅い面もありますが、それゆえに危うさも感じます。

 

 モデルの人物は出光興産の創業者である出光佐光氏。石油業界だけでなく、実業家や貴族院議員などでも有名ですね。

海賊と呼ばれた所以

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 結論から言うと、この男、海で油を売りさばいていたのです。

 法や協定の件もあって売る相手は決まっていたのですが、海の上ならば線も引いていないので誰に売っても構わないし、他のところよりも安く提供できるというむちゃくちゃさです。

 後にタンカーを手にしたこともあり、彼にとって海は油と同じくらい切っても切れないようなもの。

 

 また自身の正義に従って行動するのは、傍から見ればかなり自由な人物です。ワンピースを読む私からすれば、「海賊=自由」の式ができるので、それもあって海賊と呼ばれていると思われます。

行動力と信念の化け物

 私がもっとも見習いたいと思ったのはその行動力。私は昔から信念を持って行動するということができず、四苦八苦した思い出があります。それゆえ彼のように行動をでき、それが成功につながっているように見えると羨ましくもなります。

 

 彼の場合、自分が信じたもの(見る限りは愛国心と恩人との約束)と家族、店員のために考えて行動しまくっています。

 どうすれば石油を安く、良いものを売れるかを考える。相手を納得させるために、実演はもちろん、しっかり実績も出す。専門の仕事がなければ、他の仕事もやる。日本のために他が嫌がることも進んで行う。場合によっては大手相手にも喧嘩する。

 

 これは国岡商店の社員にも言えたことで、国岡鐵造の考えに感化されて彼の手足のように働きます。

 信念と行動力が合わさった結果、彼らは日本復興に大きな貢献をしました。

結果的になんとかなったものの・・・

 ただ彼の行動力はたしかにスゴイのですが、同時に本来守るべきである家族や店員、はたまた自分自身でさえ危険にさらしているように思えます。

 ことが上手くいったから良いものの、失敗した場合のことを思うとなかなか笑えません。特に敗戦後は、食べることにも困りかねないので美談とはお世辞にも言えません。

 

「一緒に乞食をやろうや」

 国岡の恩人である日田の言葉です。国岡商店を立てるにあたって日田は資金の援助はもちろん、国岡の精神面において多大な影響を及ぼしました。

 おそらく失敗した場合は、本当に乞食になろうとしていたのでしょうが、物乞いではどうにも辛い状況となり、命すら危うくなる機会も増えることになったのではないでしょうか・・・。

 

 いや、ちょっと考えてみましょう。たしかに苦しいかもしれないが、はたして本当にそうなるのでしょうか。本作を見てわかると思いますが、国岡鐵造は驚くほど誰かと縁があるのです。また厄介な面はあるものの有能な人物であることを知っていれば、欲しがる人もいるはず・・・。

合縁奇縁

 この人物を見て、私の頭をよぎった言葉です。意味は、不思議なめぐりあわせなどの縁のこと。

 物語を通して、国岡鐵造は信念を持って、ただひたむきに考え、行動を起こしています。愛する国のため、自分を助けてくれた人たちのため、愛する家族のため、自分の信じる正義のため。

 それは結果として、彼の敵となるものもいれば味方となるものもいました。

 

 私は国岡が信念を持ち行動したからこそ、味方ができたのだと考えています。映画では削られていますが、書籍では味方・・・とまでいかなくても国岡商店にプラスになるようなことをしてくれる人物もいました。(国岡の油を買うと決めた安川と岡田や計量器を作ったことを見過ごしてくれた下関の役人など)

 つまり、ひたむきに考えて努力し、行動を起こすということは同時に「縁を作る」ものだと思いました。

 

 頑張れば、それを見てくれる人、わかってくれる人は必ずいる。縁というのは不思議なめぐりあわせでなく、そのようなところから生まれていくはずです。

 だからこそもっと頑張ろうと思い、行動するべきなのです。そうすれば繋がりができ、自身の人生にプラスともなりえるし、失敗しても何らかの形で報われるのではないでしょうか。

誰の縁にも行動が付く

 では、自分はどうだろうかと考えると、お世辞にも信念を持って行動できていません。お恥ずかしながら、どうにも感情的になりやすい面が目立ち、信念どうこうよりもただ卑屈になるだけな人間なんですよ。

 おそらくですが、この話に関心を抱いたのも憧れや羨望に近いものがある気がしますね。

 

 しかし思えば、今の私の友人関係や恩師との関係性には、私の数少ない全力の行動が影響しています。特に友人については、かなり意見をぶつけ合って、お互いに譲らないような状態など多々ありました。特にここのもうひとりの管理者との意見ぶつけ合いは、作中の国岡にも匹敵していたかも・・・。

 意見ぶつけ合ってメタメタにされることもありましたが、打たれ弱い私からすれば、他の面で挫折や失敗した時、彼らの存在はとても大きなものとなり、人生を歩んでいくにあたって支えとなるものになりました。

 結果、私は国岡ほどではないにしろ、信念ある行動によって大きな「縁」を形成できたと思います。

信念ある行動は宝になる

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「仲間がいる゛よ!!!!」

 兄エースを失ったルフィの涙ながらの告白ですが、これを言えるのはやはりルフィが行動してきたからでしょう。彼にとって、仲間は宝のようなもの。つまり信念ある行動が縁を作り、仲間という宝となったと言えます。

 私も親友や恩師などの大切な関係性については「宝」と胸を張って言えます。

 

 海賊たちだけでなく、一般人である私ですら助けられるのですから、縁を作るためにも、信念を持ってがむしゃらに行動するのは素晴らしいものといえます。

 自分はどうだろうと考えるあなた!まずは何か夢中になれるものを見つけて、行動してみてはどうでしょうか?

 

 いやその前に、映画をしっかり見てもいいですね。というか、未見の方はぜひ視聴してほしい。そして原作を読んで考えて!話はそれからだ!